世界史勉強していればよかった~!授業や海外旅行の時よく思う
大学受験の時は日本史選択
一般的に高校では、地理、政治経済(+倫理)、世界史、日本史など地歴公民のすべてについて最低一年間は学習した後、大学受験に使う科目はさらに深い知識を得るためにあと1~2年間勉強するはずです。
僕の場合は、一年の時に地理と政治経済を勉強した後、2年に日本史と世界史を勉強し始めて、3年の時に日本史を学校で勉強し、政治経済・倫理を独学で勉強しました。
2年次に僕は世界史を受験科目にするのではなく、日本史を受験科目にすることに決めました。理由は単純で、日本史が世界史よりも好きだったから。テストの点数はほぼ変わらなかったので相性の良さはどちらもよかったはずですが,,, 中学の頃から日本史が好きでそれを高校でも勉強したい、もっと細かな歴史的事実を知りたい!こう思ったのがでかかったです。
あともうひとつ正直な理由を言うと、カタカナ覚えるのが苦手だった(笑)オウグスティスとかアントニウスとか似たような名前の偉人が多すぎ(笑)あとそういうやつらに限って、〇〇何世みたいに複数人いるし。フィリップス1世だとかフィリップス2世だとか紛らわしい(フィリップス一世・2世なんてやついたっけ?)
そして同時期に複数の歴史的事象を取り上げるから時系列がこんがらがる!(笑)東南アジアで〇〇が〇〇朝を建設したときに、そのころ一方ヨーロッパでは〇〇帝が〇〇帝国をつくって...などといったように。
日本史だと基本的に鎌倉、京都、江戸、東京などと一か所での歴史的事象を勉強するので時系列が本当にわかりやすい。大きな違いですね笑
まあでもいまになると世界史やっていればよかったなあなんて後悔をしているわけではないけどふと思うことがあります...
大学入学後は世界史の知識が求められる授業が多い気がする
*前提として自分の学部(社会科学系を学ぶ学部)では
あくまでその人がどの授業をとるかによるところは多いと思いますが、
日本史の知識を求める授業よりも世界史の知識を求める授業のほうが明らか多いように感じます。
アメリカ〇〇史〇〇論やヨーロッパ〇〇史〇〇論など自分の大学だけでなく他の大学だけでも多いんじゃないでしょうか?
もちろん日本〇〇史〇〇論もありますが。大学において日本の歴史を学ぶ場合多くが近代史・現代史である場合が多く、少なくとも明治維新以降の学習でまかなえるような気がします。しかもわざわざ勉強しなくても日本に住んでいるゆえに普通に事実として知っているという人も多いのでは?っていう内容です。
留学先で「インドシナ戦争」の知識がゼロだと実感したときこの思いは強くなった
留学先では国際政治などを勉強する学部に所属していて、今学期はASEANをめぐる国際関係などを勉強しています。
この授業では、インドシナ戦争や冷戦、ベトナム戦争、アジア通貨危機、東ティモールを巡る各国の対応などを扱うのですが、日本史選択者には全然このあたりの知識がありません。
ベトナム戦争はこの中で唯一馴染みがある言葉ですが、あくまで日本史の中では軽く触れられただけであり受験にも深い知識を求められることはないのであまり詳しく勉強していないです。インドシナ戦争に関してはまーじーでなんにも知りませんでした(笑)
インドシナ戦争はインドネシアでおきていたと思っていたくらいです(笑)
インドシナ戦争を全く知らなかったことが「世界史やっていればよかった~」って思いを駆り立てた大きな要因であることは間違いないです。アジアに関しては欧米の植民地支配がその国の政治や社会情勢、言語に大きく影響を与える場合が多く、どの国がどの国の植民地になったとか全く知らない僕は、勉強しなかったことをちょっと後悔しています。
海外に旅行するといつも「世界史の知識があればもっと楽しめるのに~」って思ってしまう
今回こんなことを思うきっかけになったのは間違いなく「インドシナ戦争」ですが、「世界史やっていればよかったなあ」という思いは以前からありました。
日本で勉強していた時もアメリカ史やヨーロッパ史などの授業を履修した際にはそう思うこともありましたが、あくまで一時的なものでテストが終わり単位を無事修得できたらそんな思い完全に消えました(笑)
どういう時に「世界史やっていればよかったなあ」と思ったかというと
それはやっぱり海外に旅行していたときでした。
去年のヨーロッパ旅行にて様々な歴史的建造物を観に行きました。ローマのフォロ・ロマーノ、ローテンブルク、アーヘン大聖堂やケルン大聖堂などがその典型です。建造物自体でなくとも歴史的に重要な都市・場所でいえば、ベルギーのブリュージュやモンサンミシェルも訪れました。
モンサンミシェル・シャルトル大聖堂の一日ツアーに参加したときが一番歴史的事象を知っていることでより楽しめることを実感したときでした。
HISのツアーだったので、一日バスの中でガイドさんが日本語でモンサンミシェルの歴史的な経緯について語っていて僕はその説明からたくさんの知識を得ました。この知識は実際にモンサンミシェルを見たときに数倍楽しませてくれたような気がします。
歴史的経緯を知らずに歴史的建造物を見る場合「おーなんかすごい。おーんなんかいい。あーなんか感動」位の感情しかない気がします。それで充分だと思いますが。そもそもとしてその歴史的建造物を訪れるのは、あくまで「世界遺産だから」や「地球の歩き方に載っているから」とかすごく感情がない理由だったりするでしょう。
でも歴史的経緯を知っていれば「なんかいい・すごい・感動」以外のもっと具体的な感情がわいてきて数倍楽しめるのは確かです。僕も今年京都の寺田屋に行ったとき、別にキャキャしていたわけでは全くないけど内なるわくわく感が凄くあって楽しかったです。歴史的背景を知っていればそこに登場人物を当てはめて具体的に想像して楽しむこともできると思うし。
僕の場合は、日本の歴史的建造物やモンサンミシェルなど日本語ガイドさん付きのツアーを除き、海外旅行で訪れるほとんどの歴史的建造物や歴史的に重要な背景を持った都市をおとずれるときには、歴史的背景を知らずに訪れる場合が多いです。
だからすごい損をしているような気がしてならない(笑)地球の歩き方みたりしてなんとなくアユタヤの遺跡って存在しって、なんとなく訪れて人並みに感動する...「インディジョーンズみたいだったなあ」ってすごく表面的な感想を残しつつ
アユタヤ朝の歴史的背景を詳しく知っていれば絶対見方が変わるはず。
世界史好きでいまドイツに留学している友達がいるんですが、そのFacebookの投稿を見ているとなおさら自分が歴史的な建造物を訪れて表面的な感情しか抱いていないんだなって実感しちゃいます。そのドイツの投稿からはすごく歴史が好きなことが伝わってきて、かつその歴史的建造物に対してその人自身の固有の感情を抱いているような感じがする(笑)
これが海外旅行の時に「世界史勉強していればよかったなあ」って思う理由です。
まとめ
本当は今から勉強すればいいんでしょうが、はっきり言って受験という目標を失った状態では座学で勉強するモチベーションは全くありません。
だから僕は今後もこの思いを持ち続けながら海外の旅行をするでしょう。それ自体に後悔はないです。
歴史的背景を知らなくてもその歴史的建造物や都市からたくさんのことを吸収し、たとえ「すごい」という感情だけであっても何かしらの思いを抱き、思考できれば充分♪