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Golden Apple

都内の国立大学3年。現在タイの大学に1年間の留学中。ヨーロッパ旅行・東南アジア旅行・海外留学の記事多めかも。

ラオス旅行から感じたこと・考えたこと【文化・言語・インフラ・食・人間性】

海外旅行記 海外旅行記-ラオス

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こんにちはかじです。

10月初旬のラオス旅行から文化(外国の影響)、言語、教育、インフラ(交通)、食、人間性、治安について考えて行きたいと思う。

 

目次

 

 

 

文化

 ラオスは文化・言語面が非常に特徴的な国である。今回ラオスの首都のビエンチャンとラオスの世界遺産都市であるルアンパバーンの2つの都市を訪れたがそれぞれ違った文化・言語面における魅力があった。

 

ビエンチャンはタイに近いという地理的理由からかタイの文化の影響を深く受けている。それに加えてかつて植民地の宗主国であったフランスや隣国のベトナムの文化も混ざっている。タイとフランスとベトナムという全く異なる3か国の文化を感じることができる国だ。

 

一方ルアンパバーンはビエンチャンよりも北東に向かったところにある都市でいわばラオスの中心に位置している。ここはビエンチャンと比べタイの文化の影響力はそこまでではない。逆にビエンチャンよりも中国に近いという地理的理由からか中国の影響が都市全体にすこし及ぼしていることがわかる。ルアンパバーンは宗主国だったフランス、隣国のベトナムと中国の3つの文化が混ざりあって形成された都市である。

 

今回は年により影響を及ぼしている国が違うためラオスの都市別に影響について語ることも考えたが、やはり前回と同様に影響を及ぼす国別に語ることにする。

 

 

タイの影響

 言語面はタイの影響が色濃く反映?

 

 ラオス語・ラーオ文字はタイ語に非常に類似している。

僕はタイに留学中で多少タイ語を話すことができるためラオスでタイ語を使用してみたがかなりの確率で通じる。〇〇に行きたいとタイ語でいえばトゥクトゥクは余裕で理解してしまうのである。

 

ちなみにタイ語でありがとうは「コップンカー」という。一方ラオス語では「コッチャイ」らしい。ほぼ同じである。タイでもタイ人の親しい間のありがとうという表現はコッチャイなのでそちらに関しては完全に一致。

 

〇〇をくださいという表現、トイレという表現も完全に同じ。ラオス語における「こんにちは」の表現はサバイディーというのだが、これはタイ語だと「元気だよ(I’m fine)」という意味。言語面において親近感しか湧かない。

 

 

ラーオ文字もタイ文字とほぼ一緒。日本語で博物館、タイ語とラオス語でピピタパンという言葉を使って比べてみると…

こちらがタイ文字

タイ語: พิพิธภัณฑ์

こちらがラーオ文字

ラオス語: ພິພິທະພັນ

 

激似!まるで双子のよう。

 

ラオス語のほうはとりあえず置いておいて、ラーオ文字は起源が古代インドのブラーフミー文字にあるといわれている。タイ文字も同様の起源であると考えられている。最初タイ文字→ラーオ文字への影響とみていましたが、ブラーフミー文字→ラーオ文字・タイ文字への影響ということのよう。

 

言語の成り立ちは面白いよね。日本語も中国語の影響が強く残っているなどこのブラーフミー文字、タイ文字・ラーオ文字の関係性に似ているものがある。

 

 

ビエンチャンでバーツが使える!?

 次に貨幣の流通について言及。

タイの国境にも近い首都のビエンチャンではタイの紙幣が普通に使用できる。ルアンパバーンはラオスの紙幣しかつかえなかったけど。

 

ラオス側国境の町のタナレンとタイ側国境の町のノーンカーイでラオス紙幣・タイ紙幣の両方が使用できるだけなら他の国境と変わらないが、国境の町ではないビエンチャンでタイバーツが使えたのは驚いた。

 

朝食のカフェ、博物館入場料、ワットの拝観料などタイのバーツでお支払いをした。一応注意書きとしていっておくと、バーツの紙幣は使えるがバーツのコインのほうは使えない場所が多かった。

 

 

 

なぜラオスでタイバーツが使えるのかと考えたとき、やはり地理的にタイ・ラオスの国境地点に近いことが浮かんだ。それに加えてタイからラオスに寝台列車や何かを使って陸路で訪れる観光客が多いことも理由の一つとして考えられる。

 

もちろんATMが朝早い時間帯に使用不可だったためこのバーツをラオスで流通しているという事実は僕にとって追い風だったが、ラオス人にとってラオス紙幣とバーツ紙幣を扱うのは非常にめんどくさいのではないのだろうかとも思った。

 

もちろんバーツを出しても店員や従業員は普通に戸惑うことなく接してきたので、「めんどくさい」オーラを肌に感じたというわけではない。

 

この貨幣流通の状況から感じたことは2つ。

一つ目は政府の規制改革がおこなわれていないのではないかという推測。シンガポールのように政府が都市政策などにおいて積極的に規制改革を敷いている様子がこの貨幣流通の状況から全く見受けられない。

 

2つ目はタイ通貨バーツの価値とラオス通貨キープの価値の違い。タイ通貨バーツは1バーツがだいたい300円ほどである。一方ラオスの通貨キープは10000キープが130円ほど。

 

為替レートが違うということが言いたいのではない。一般的に貨幣の桁が大きい紙幣が流通している国は経済的に不安といわれている。この場合はラオスのキープ、周辺国における他の例をだせばベトナムである。その桁が大きいキープとその反対であるバーツが一緒に流通しているのはうまく言葉にいい表せないけど違和感があった。

 

残念ながら経済について知識が皆無なので「なんか変なのーーー(笑)」以外の感想がなかったのも事実。

 

 

フランスの影響

 フランスは戦前から戦後すぐまで長年ラオスを含めたインドシナ地域を植民地化してきた。その影響は今もラオス全体に残っている。

 

フランスの凱旋門がラオスに!?

 

ビエンチャンにパトゥーサイと呼ばれる観光名所がある。

見ての通りフランスの凱旋門に酷似している。パトゥーサイ建設の成り立ちについては全く知らないが間違いなく宗主国であるフランスの影響を受けて建設されたと予測できる。

 

ちなみにこのビエンチャン市内中心地からパトゥーサイまでは一本の大きな道路が通じている。シャンゼリーゼ通りとは様子が異なるものの都市構造は似ている。

 

このへんの地域はフランス植民地時代に開拓されたのだろう。

 

 

文字が小学校などに書いてある!

 フランス語が書かれている場所が多く存在した。一番印象的であったのが小学校・中学校。次に印象的なのが日本でいう国土交通省や大使館といった国家機関を含む施設。

 

1年の頃フランス語を第2外国語で履修していたためフランス語が少し読める(全く喋れない)。フランス語で学校はecoleというがルアンパバーンの小学校の表札にはラーオ文字の下にこのようなフランス語がよく書いてあった。

 

なぜだろうか?ベトナムではあまりフランス語を見た覚えがない。7か月前に初めてベトナムに足を踏み入れた際はベトナムがフランスの植民地であったという歴史を知らなかったから注意深く観察していなかった可能性もあるが。

 

学校にフランス語表記が依然として残っているというのは面白い。きっとフランス語が第2外国語というわけではないと思うけど、学校に通う子供たちは普段必ず目にするだろうし無意識のうちに「フランス」に対する何かしらの感情をつくりだしていくのだろう。

 

 

食~またフランスパンやフレンチカフェ~

 以前ベトナムにはバインミーというベトナム風サンドイッチがあると言及したが、ラオスにもラオス風サンドイッチがある。その名はカオ・チー。フランスパンの中に具を突っ込んだ食べ物である。

 

はっきり言ってベトナムのバインミーと同じでただ名前が異なるだけ。一応具はいろいろ選べるようになっていてラオススペシャル注文したときは豆腐、卵焼き、胡瓜、トマトなどが入っていたことを覚えている。朝のマーケットで買ったこのサンドウィッチは100円ほどなのにすごくボリューミーで美味しかった。

 

そしてフレンチカフェもある。フレンチカフェはビエンチャンのほうが多いように感じた。到着したときの朝はこのカフェで食べた。店の前にエッフェル塔がある。

 

 

 

中国の影響

 ビエンチャンでは全く中国語を目にすることなかったが、より中国に近いルアンパバーンに移動してみると中国語で書かれたレストランや家電量販店などが身に入ってきた

中国語もフランス語同様に2年次に1年間勉強していたので初歩の初歩なら理解できる。パソコンを示す中国語やパスポートを示す中国語を道で目にしたときは正直驚いた。

 

ルアンパバーンは14世紀などに興ったランサーン王国が都として定めた都市である。ベトナムのように以前中国の支配が及んでいたという事実は耳にしたことはない。単純に中国からの観光客が多いから町中に中国語があるのだろうか?謎だね。

 

 

ベトナムの影響

 ベトナムはラオス同様に以前フランスに植民地化された国であるためベトナムの影響とするのはおかしいのかもしれない。

 

ただ食文化においてベトナムのフォーがラオス風に味付けされたフーという料理がある。

 

ちなみにラオスの料理は基本的には塩味が特徴的だといわれており、麺料理を頂いときにそれを実感する。タイの辛い・酸っぱい料理のようなものはラオス料理にはなく僕はラオス料理のほうが口にあうのかもしれない。

 

とりあえず麺は美味しい。ルアンパバーンではカオソーイと呼ばれるから味噌が特徴的の麺を2回ほど食した。

 

ラオスと日本

日本のアニメ文化が浸透!?

 

 ラオス人は特にドラえもんが好きだと思う。街のいたるところにドラえもんのイラストがあったというわけではないがそう感じた。

こちらはビエンチャン到着時の朝食を食べたカフェのトイレである。ムーミンに加えドラえもんなどが描かれている。

次の写真はビエンチャンの国立博物館前のマーケットの様子である。ドラえもんに限らずピカチュウ、スパイダーマン、テディベアなど様々なぬいぐるみが販売されていた。

ワンピースを見ているラオス人も街を歩き回っているときに発見した。

 

 

TOYOTAの自動車が異常に多い

 TOYOTAはグローバル企業であり世界中にTOYOTAが販売する自動車が走っていることだろう。もちろんタイのバンコクにもたくさんのTOYOTAの自動車がいる。

 

ただラオスではなぜかTOYOTAがやけに目についた。自動車の車体の後ろに大きな文字で「TOYOTA」と書かれている車が自家用車に限らずトラックなどもあった。

 

ラオスではそれ以外の自動車会社が販売していないor 販売に力を入れていないからなのかな?タイのバンコクではMITSUBISHIの自動車も走っており車種は様々。少なくともトヨタが目立つことはないので、これは疑問に思った。

 

 

インフラ 交通

 実はラオスは鉄道がほぼ開通していない。そのためラオス国内の移動はバス・自動車・バイクなどの移動が一般的である。観光客はビエンチャンからルアンパバーンなどの都市間の移動はバスをよく使う。

 

お分かりの通り、ラオス国内の鉄道インフラは不十分である。ただ現在今後ラオス国内でも鉄道建設が進む可能性はある。別の記事にも言及したが、2009年にはじめてラオス国内の初の鉄道として、タイの国境ノーンカーイ~ラオス国境タナレンを結ぶ列車が開通した。

 

この鉄道は今後タナレンからビエンチャンまでつながるのではないかとタナレン駅奥の建設途中の線路を思い出しながら推測している。

 

中国はもちろん鉄道網が充実しておりハノイ周辺も近年鉄道が新たに開通したりしているので、もしラオス国内に一本つなぐ鉄道が開通したとなるとタイからベトナム、中国に列車を使い行くことができる。

 

そんな日を夢見ながら。

 

ラオス鉄道に言及した別の記事はこちら

kjapple.hatenablog.com

 

 

人間性

 ラオス人と密にかかわる機会はなかったので表面的で抽象的なことしかいえないけど、すごくラオス人は穏やかだと感じた。

 

その理由はきっとラオスの雄大な自然だろう。ルアンパバーンだけみてもメコン川、そしてクアンシーの滝、セーの滝、洞窟など自然にあふれている。今回訪れてはいないがバンビエンは豊かな自然を有する場所で、自然の中で楽しめるアクティビティも豊富である。

あとは仏教国であることも影響しているのかもしれない。慎ましい日常生活を心がける精神は必ずその人自身の人間性とも密接に関係しているに違いない。

タクシードライバーやトゥクトゥクドライバーなど観光客がかかわるラオス人についていえば、あまり人をだまそうとしている気がしない。当然今回は人を騙すドライバーに偶然出会わなかっただけかもしれないが。そのような交通機関を使う際、安心感があった。

 

 

 

その他

 

  • Pepsiが多い
  • SANYODENKIのベンチ
  • ドイツソーセージがよく売られている
  • 伝統が少なくて星が綺麗に見えるはずなのに星がない
  • ルアンパバーンは欧米の観光客が多い(ドイツ、フランスが特に)

 

ラオスのルアンパバーンで星が全然見あたらなかったのは本当に驚いた。調べても地理的理由からラオスは星がない領域であるという天文学的な証拠も何もなかったので、汚い心とともに僕の目が濁っていたのかもしれないということにしておく。

 

 

治安

 治安は危険度2の地域が少しあったが大方は大丈夫。

こちらの記事で少し治安に関しては少し触れた。

kjapple.hatenablog.com

 

 

 

まとめ

 文化・言語・教育・インフラなど様々な面の中で、ラオスは「文化の融合」という側面が非常に興味深かった。

 

単純に植民地にされたからその国に文化が残るといっただけでなく、隣国の文化を吸収しようとする姿勢をラオス全体に感じた。

 

悪く言えばタイ・ベトナムなどの隣国の文化を吸収するあまりラオスのアイデンティティ~ラオスらしさ~というのが非常に見えにくくなっているのだけど、それでも国として成り立っている事実は面白いなと思う。

 

1つの国にいながら複数の国にいる感覚。もちろんそれはシンガポールにも通じる部分があるのだが、シンガポールの場合はチャイナタウン、リトルインディア、アラブストリートと地区が分断されたうえで成り立っており、その点でラオスのそれと根本的に異なる。

 

 

多文化を見ることができるのは僕が思うラオスの最大の魅力である。

 

 

ラオス観光という普通の視点から言うと、ラオスが何度もいうように自然が素晴らしい。都会の生活に疲弊している者、心が穢れてきている感覚がして今一度精神を研ぎ澄ませたい者にこういう雄大な自然がある環境はもってこいでしょう。

そしてその自然は非常に日本らしさを有している。エアーズロックとかグランドキャニオンといった自然ではない。森があって静かで何か生命が宿っていそうな、ある意味素朴な自然。そんな自然に触れたくなればラオスに来るといいのでは?